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転ばぬ先の杖

個人塾というか個人事業主は会社のようなシステムもなく、いろんなことのやり方を示してくれる先輩や上司がいません。すべてが我流になってしまいます。現在では学習塾向けのコンサルタントさんもいらっしゃいますが、基本は独学になるのではないでしょうか。あるいは独立する前にどこかの組織に属していたのであればそこのやり方を取り入れているとか。

私は2008年に教室を始める前は小さな個人塾→一般企業→個別指導塾で働きました。今の童学舎にはその経験というよりは独立してから取り入れたことが多いと思います。他の塾のブログを熱心に読み、教材会社さんのセミナーなどに参加して他の個人塾の先生と知り合いになっていろんな指導法を学んできました。「中学生の指導をメインにしよう。それには小学生からの指導も大切だ」と塾を始めた当初から小学生向けの『成長する思考力GT』(学林舎)を使用して『パズル道場』も早い段階で取り入れました。ただまあ中学生や小学校高学年にただ勉強を教えてきていただけでしたので幼児・小学生低学年の指導というのはどうすればいいか試行錯誤の連続でした。たまたま自分の3人の子どもが上の子でも3年生か4年生でしたのでまん中、下の子といろんな教材の実験台になってもらいました。

そんなとき『2・3・4つみ木』と出会います。教材(教具)は「単にそれを使えばいい」、というものでもなく「どう使うか」も、「も」というより「の方が」大切です。それを学んでいるのが京都の「ジーニアスたけのこ会」諫山静香先生です。
次号以降何回かに分けて諫山先生とつみ木について述べていきます。