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教材の紹介①フォレスタ

童学舎の中学生のメインテキストの紹介です。

現在、英語、数学とも「フォレスタ」というテキストを使用しています。このテキストは森塾という個別指導塾を運営しているスプリックスという会社から出版されています。森塾は阪急豊中駅前にできて、やっと関西進出という学習塾ですが元々は新潟からスタートしたらしく関東にはたくさんあるそうです。その個別指導で誰に教わっても生徒の点数が上がる教材として開発されました。スプリックスはとてもデータに強く、いろんな学校のテストや何万人という生徒のデータを分析して、どの問題をテキストに入れるか、どういう解説が生徒にわかりやすいか、を調べてどんどん改訂しています。塾講師好みの「こだわった解法」があるテキストではなく、生徒が実際どんなところでよく間違えるかという「よくあるまちがい」というコラムが特徴です。そして解法の手順が「これでもか」というほど繰り返し出てきます。それでも定着しないんですがね。

学生アルバイト講師にも教えやすい。教えやすいというかテキストの「ポイント」以外無駄なことを言わないでください、という思想です。塾の先生はまあ勉強が得意だった人が多く「この問題はこうやって解くんだぜ」と語りたい人が割と多いと思います。

童学舎は国語の小林先生と私しかいなくてバイトの学生はいませんが、私も話しは嫌いではない方です。ただトップクラス(北野高校や茨木高校)をめざす人には難問の解き方を説明する、というのがとても大切である一方、平均点ぐらいの生徒には講師の語りは必要ありません。本人のトレーニングあるのみです。私も自分でそれに気づいて「自分で導入を読み進めていくスタイル」にしていました。

このテキストを使って10年くらいになるのでしょうか、読むポイントも少ないのでいいです。導入の「Point」例題の「Warm up」教室での練習の「Try」そして宿題の「Exercise」とやるべきことがわかりやすいのもいいところです。

さらに今年度からこの「フォレスタ」をより深く使うように「フォレスタプラス」というタブレットを使ったシステムも導入しました。導入の「Point」をタブレットで進めていき簡単な確認問題も出てきます。そして自分の解いた問題の○☓も入力して解き直しも明確です。

問題数は少なくて、なんかスカスカで塾屋からみたら「あの問題がない」「練習が足りないのではないか」とはじめは不安でしたが、「定着、点数アップには解き直しをしっかりさせる」というスプリックスのメッセージは説得力があり、納得です。

平均ぐらいの人が80点、90点めざしましょうというテキストですが定期テストならこれだけでも100点とった人がいますし、平均に届いていない人でもめざす点数によって「この問題はとばしてもいい」など指示が明確で使いやすいです。

大阪の文理をめざす人には足らないので童学舎でもそういう人には別の教材を渡しています。それはまた別の回で。