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『成長する思考力GT』学林舎

今回は小学生のテキストのお話です。学林舎さんの『成長する思考力GT』。GTとはGrowing power of  Thinkingです。2008年に童学舎を始めた当初より使用しているテキストで、小学生にこれを使いたいから個人塾を始めたといっても過言ではないほどの思い入れのある教材です。
『21世紀 私塾への指標』北岡輝紀(学林舎2004年)という本を童学舎を始める時にとても参考にしました。始める前だけでなく、ことあるごとに読み直しています。「学ぶとは何か」、「教えるとは何か」そして「教育とは何か」を追求した本です。この本の著者の北岡輝紀さんが実践として作られた教材が中学生数学の『『単元別シリーズ』で、小学生ではこの『成長する思考力』シリーズ(算数・国語)です。「どうしてだろう」、「どうつながっているのだろう」を考えさせることが大切だ、というテキストなんですがそこまで指導できているかどうか、まだまだです。
童学舎の創業の頃すでに北岡輝紀氏は体調を崩されており、お会いする機会のないままお亡くなりになったのですが、その遺志を継がれた現社長の北岡響氏の勉強会に参加し、塾の方向性が定まりました。
20年前の本ですが、やっと時代が追いついたという感じです。

「きょう塾で何を勉強してきたの?」
「うん、頭の使い方をね」
・・・問題解決力とは思考力そのものなのだ。
いま、塾に問われていることは、この思考力をどう養成していくかということにつきるのではないだろうか。(P16)

肝に銘じている言葉があります。

・・・活動に真実性を与えるのは「あの先生、本当におもしろそうにやっている」「この先生、本当に集中してやっている」ということではないだろうか。おもしろいことに熱中できる人だけが、つねに第一走者で在り続けられる。(P283-284)