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万博はじまる

大阪・関西万博2025がはじまりました。皆さん行かれますか。

私は「イベント大好き人間」ではないのですがせっかく大阪でやるのだし、ということで21日に行ってきました。少し長くなりますが自分の備忘録としてレポートをお届けします。パビリオンの内容に触れていますので「自分が行くまで情報は入れたくない」という方はご注意ください。

「あまりガツガツせず大屋根リングの上をのんびり歩くだけでいいや、アメリカ館で『月の石』は見たいな」程度に余裕をかまして準備していなかったのですが、日が近くなると「あそこもおもしろそう、ここもいいかな、だけどもう予約できないぞ」と。直近にイギリス館(20時)を予約して、いざ出陣です。

ゲートもよくわかっていたかったのですが、地下鉄直結の東ゲートとバスでしか行けない西ゲートがありチケット購入時東ゲート午前9時はすでに一杯で、西ゲートを選択。梅田からのバスが便利なのですがバスも一杯、恐るべし万博(笑)それでユニバの先のJR桜島駅からバスに乗ることにしました。通勤電車を乗り継ぎ、ユニバでそれらしき人たちが降りて桜島へ、バス停にはそこそこの行列です。一気にイベント気分になりました。そして無事万博会場に到着、世界の国旗がはためいていてこれを見ているだけでウキウキしてきました。

「真っ先にアメリカ」と思っていたのですが、西ゲートに近いIPS心臓(PASONA館)そしてイタリアから行くことに変更しました。IPS心臓、なんかドクドク鼓動しているんです。いきなり未来です。そしてイタリアのローマ時代の大理石の彫刻「ファルネーゼのアトラス」。本物です。デジタル・映像の万博にあってこの歴史の重み、力強さ。さらにヴァチカンコーナーのカラヴァッジョの「キリストの埋葬」感動しました。夜、家に帰って知ったのですがローマ教皇が21日お亡くなりになりました。なにかの運命でしょうか。合掌。
このイタリア館で万博スタンプに気づきまして、スタンプ台帳もないし「どうしようかな」とためらったのですが自分の手帳に押すことに、以後どこでも押していき、そのうちスタンプ集めが何よりも楽しい、と子どものようになりました。これから行く方はぜひ台帳(パスポート)をどうぞ。と言っておいてなんですが、私、もう1枚チケットがあり6月頃に行くつもりなんですが、まだ手帳に空きページもあるのでこのままで次もいいか、と考えています。

さて予定通りIPS心臓、イタリアと巡りいよいよアメリカ館へ。
1時間も待たないで入ることができました。ロケット打ち上げは迫力がありましたし、念願の『月の石』も見ることができました。アメリカは1970年の万博でも「月の石」を出展し大行列だったと言います。私も5歳になる前で何回か万博には行ったのですが「ちびっこ広場」みたいなところで遊んでいただけでした。それでも奇妙な建築群を見て強烈に「未来社会」を感じたのは覚えています。太陽の塔は今でもありますが、終了後も何年か残っていたエキスポタワーは好きでした。
フランス館に行ってから今回の目玉である木組みの大屋根リングにのぼってみました。いやーいい感じ。日差しはきつくなってきましたが、そうはいってもまだ4月、心地よい風が通り抜けます。反対側は海、そして遠くに神戸、梅田のビル群にあべのハルカスを見て、そして眼下に異世界のパビリオン。やはり季節がよかったので大屋根リング一周は値打ちがありました。

ここでだいたい1時過ぎ、さすがにちょっと疲れてきました。うろうろしてすいてるコンビニを見つけておにぎりを食べて少し休憩です。グッズも買ってさあ後半戦に出撃です。
中国館、一番バランスのとれた見事なパビリオンでした。古代からの展示があり、そのケースの解説がデジタルでおもしろい。でっかい青銅器の迫力に圧倒されます。現代中国の映像も「子の刻」とか漢字がでてくるので親近感があっていい。そして最後に「月の裏の砂」。なんか「月」と言うだけでよいです。宇宙はいい。

その後、北欧、輪島塗、ドイツとまわってペルーへ、黄金の出土品の展示もありますが、シンプルにマチュピチュの紹介、観光案内みたいな印象ですが、これが実によかった。万国博覧会の醍醐味、「この国に行ってみたい」を一番感じた国でした。昔からペルーは好きでマチュピチュにも行きたくて旅行を計画していました。それが大使公邸占拠事件(今調べたら1996年の12月から1997年の4月までとあるので、1997年のお正月かな)でキャンセルになった記憶があります。いやー、ペルーに行きたくなりました。
次はペルーの横のヨルダンです。前もって実際の砂漠の砂があるとテレビで見ていたのでぜひ行こうと決めていました。裸足になって赤い砂の上に、なんか楽しい。歩き疲れた足の指も靴から解放されてのびのびしています。ヨルダンには「レイダース」などいろんな映画にも出てくるペトラ遺跡があるんですよね。ここも行ってみたい。

外はすっかり暗くなりライトアップされた噴水ショーを後ろの方から楽しんでそして予約していたイギリス館です。ちょっと協賛企業が出過ぎ(そういえばフランスもルイヴィトン、ディオールだから一緒か)ですがよかったです。
二回目の噴水ショーやそのあとドローンショーもあるらしいのですがさすがに疲れたので帰ることにしました。夜のパビリオンの外観を楽しみながら地下鉄を使おうと東ゲートに向かっていると、ポルトガル館の人が「もうすぐ終わりです。今すぐは入れまーす」と呼び込んでいます。それで最後に立ち寄りました。海洋国家らしく海をテーマにした落ち着いた映像で問いかけてきます。やはり地球は水の惑星ですもんね。
日本館はじめサウジアラビアや関西ヘルスケアなど行けなかったパビリオンがたくさんありまた行きたいと思います。

私がこの大阪・関西万博2025に行ってみて一番感じたのは「平和」です。
時候が良かったからかもしれませんが、みなさんにこにこ楽しそうにしているんです。どこの待ち時間も1時間かからないし(30分なんて行列ではないという、この神経がすでにおかしい?)おじいちゃんおばあちゃん、外国の方、大人も子どももみんな機嫌良くしていました。不機嫌、誹謗中傷、怒り、、、百害あって一利なしです。これは人も国もそうです。苦しいときこそ笑顔を忘れず、機嫌良く生きていきたいと強く感じました。
この万博に行った子どもたちが今の平和でもいいですし未来に対して夢と希望でもいいですので何かしらのプラスの感情をもってくれたらいいなと思います。

行こうよ万博。